Satyananda Das Baul & Hori Dasi(from India)feat. 今井隆(from Kapibarras)
歌、踊り、ektara(エクタラ)、duggi(ドゥギ)、 ghungur(グングル)、anandalahari(アノンドロホリ)、dotara(ドータラ)、khonjori(コンジョリ) 。
インド西ベンガル州バンクラ県出身。
ユネスコの「人類の口承および無形遺産の傑作」にも宣言された、ベンガル地方の伝統音楽「バウルの詩」、のうたい手。
幼い頃よりサドゥー(修行者)の道に入り、アシュラムでの厳しい修行を積みながら育つ。
Sri Bhuban Mohan Das(ブボン・モホン・ダス氏)、
Sri Krishnanada Gowami(クリシュナノンド・ゴスワミ氏)、
Maa Radharani Goswami(ラダラニ・ゴスワミ・マー)、
Sri Haripada Goswami(ホリポド・ゴスワミ氏)など、
生涯を通じて多くのグル(導師)に師事して培ったバウルの音楽を供に、インド全域の聖地を巡礼する。
多数の偉大な先人の詩や、自作の詩を、
伝統に基づく多彩な独自のメロディーでうたい発表するなど、作曲家としても定評がある。
神秘的で深淵なバウルの哲学の持つ豊かな精神世界を表現する、そのメロディアスで広い音域を持つ歌声は、「魂の詩声」とも評され、ダイナミックでかつ繊細な踊りとともに多くの人々を魅了し、インド国内のみならず海外にも根強いファンを持つ。
1997、1999年、WOMAD Festival(英国)、
2003年、Festival of Sacred Music-聖なる音楽祭-(ドイツ、ベルリン)、
2007、2008年、Mime Festival(韓国、春川)、
2007年、Baul from Bengal 2007(日本)、
2008年、アジアン・フェスタ(六本木ヒルズアリーナ)
2009年、奄美皆既日食音楽祭 ECLIPSE 2009/Total soler eclipse music festival in Amami、はこだて国際民俗芸術祭 Would Music and Dance Festival in Hakodate、ひかり祭り、
2010年、Sydney Writers Festival, Nine Lives Concert at Sydney Opera House(オーストラリア、シドニー)、獏原人村満月祭、山水人、Oguni Connect、みどり祭り、青空キャンプ 、
2016年、ラビンドラナート・タゴール来日100年記念祭(横浜)、インディア・メーラ(神戸)、
2017年、ASIA TOPA(オーストラリア・メルボルン)など、海外公演歴も多数。
2014、2015、2016年には、ヨーロッパ・ツアーで、フランス、スイス、イタリア、スロベニアにも訪れ公演している。
2008年にはアリオン音楽財団の飯田一夫氏と、和光大学の村山和之先生の協力で、パキスタンのドーリー楽団、「ファイブスター・ミュージック・グループ」と、主に「六本木ヒルズアリーナ・アジアン・フェスタ」などで共演し、また、よろずエキゾ風物ライター・サラーム海上氏と、村山和之先生をナビゲーターに擁した、東中野ろまらくだでの共演ライブは、旅するプロデューサーこと久保田麻琴氏によりライブ録音され、そのライブ音源は、NHK FMでもオンエアされるなど、話題を呼んだ。
また、日本のインディーズレコード、”キコリレコーズ”、今井隆氏録音、プロデュースによるCDおよびカセットテープ、
『Satyananda Das in Tokyo(2004)』、
『Satyananda Das Baul sings Bhaba Pagla(2009)』、
『Satyananda Das Baul sings Lalon(2010)』
などがリリースされている。
http://www.kikorirecords.com/contemporary-baul-series-cd/
Hori Dasi (ホリ・ダシ): Korotal(コロタール)、etc.福井県出身。2003年1月より渡印。
バウルの音楽とその哲学に魅せられて、そのままインドに在住。
2004年にショッタノンド・ダスと結婚し、インド西ベンガル州バンクラ県にあるノバーション・アシュラムにてホリポド・ゴスワミ氏に師事。
音楽的には歌中心ですが、エクタラ(一弦琴)、ドゥギ(小さな太鼓)、グングル(足につける鈴)、コロタール(小さいシンバル)、アノンドロホリ(小型の太鼓に弦を貼りはじくバウル特有の楽器)、ドータラ(4~5弦の小型の三味線系弦楽器)、コンジョリ(タンバリンのような太鼓)、などの演奏と、踊りもあります。
バウルとは・・・現在のインド東部とバングラデシュ地方にまたがるベンガル地方には、ヒンドゥ教、イスラム教、仏教の影響を受けつつも、それらには属さず、町や村を転々として、うたい、踊ることを修行とする人たちがいます。彼らが大事にするのは、まるで恋人を愛するかのように愛する「心の人(神)」が宿る場所としての人体。バウルは音楽や詩だけでなく、こうした既成の習慣からの脱却という点においても賞賛を受けています。