TAMIKREST(アフリカ/Tuareg from Azawad)
タミクレストは2007年、マリ北部の街キダルにて結成。主なメンバーはトゥアレグと呼ばれるサハラ砂漠周辺で暮らす遊牧民で、彼らは1990年に勃発した“トゥアレグ抵抗運動”にて命を落とした家族や友人をたくさん見てきました。そして再び同地域で闘争が勃発した際、リーダーでヴォーカル/リード・ギターのウスマン・アグ・モサが、武器を使わず音楽で抵抗しようと考え結成したのがこのバンドでした。そして2008年に現Glitterbeatのオウナー、クリス・エックマンを擁するダートミュージックと出会い、彼らのアルバムに参加する一方で、クリスのプロデュースで2010年にリリースされた『山』(ライス INR-887)を録音しました。続いて11年に『トゥマスティン』(同 INR-888)、13年に『シャトマ』(オルターポップ)をリリース、先輩のティナリウェンが作り出したサウンドをさらに発展させ、若々しさや力強さが宿った新鮮な砂漠のブルースを聴かせたこれらの作品で世界的な注目が集まりました。15年のレコード・ストア・デイにはアナログ・オンリーのライヴ盤『タクセラ』(サンビーニャ・インポート INSI-4016)をリリースしています。そして2017年発表の最新作『キダル』(ライス INR-7115)で、バンドとしての頂点を迎えようとしています