開催にあたって

橋の下世界音楽祭へ
お越しの皆様へ

東北の震災後2012年から始まった橋の下世界音楽祭。5年一周期としての6年目。橋の下の原点である「何にも無いのに何でもある、何でもあるのに何にも無い」に立ち還り、サブタイトルに「SOUL BEAT ZERO」と付けさせてもらいました。

また初めての参加の方の為にもあらためて一度だけ野暮書かさせてもらいます。永いですが、読んで損は無いので、ご一読、ほんのひととき お時間頂戴下さいまし!
橋の下世界音楽祭は一見派手にやっとりますが、入場無料、投げ銭式で、中身は精鋭の仲間達で作るDIYの大衆芸術音楽祭です。

助成金や大手スポンサーなども無く、基本的には祭りに賛同する個人や個人店、個人小企業の皆さんの血銭から分けて頂く協賛金と、出店料、キャンプ、駐車場、グッズ販売のわずかな売上げのみで運営しています。

橋の下は巷の音楽フェスとは一線を引き、それとは違うと断言させて頂きます。
会場は街から徒歩15分の河川敷にて入場無料 投げ銭式にする事で音楽や祭りへの敷居を下げ、一般大衆、特に子供達にテレビやビジネス音楽業界などの世界以外に存在する多様な選択肢、根のある音楽や芸術、また薄れゆく日本各地の伝統芸能や文化に触れてもらい、また、アジア周辺 近隣諸国からゲストアーティストを招き隣国の音楽や文化の紹介と交流、西洋一辺倒の現代日本において、自分達の住む土地の文化、生活の在り方を見つめ直すような大衆芸術音楽祭を創るよう努力しています。
また、会場は、河川敷から竹を800本程刈りだし、街から出る建築廃材を集め、そこに集まったゴミで何ができるのか、設計図無しのジャムセッションのように大工や職人達が3日間の幻の橋の下町を創っていきます。これも大工や大工経験のある音楽家や仲間達がボランティアで10日ほどかけ創っていき発想や作りを競い合いあい出来た町を見て讃えたり笑ったりしながら祭りが始まります。こちらも参加協力者大歓迎。。腰袋と道具持って腕を振るいに来て下さいや!!

また、ふすまや障子、建具、その他廃材、眠った木材などあれば、ご提供下さい。
音楽好き、フェス好きのフリークスだけの集いとは違い、多種 雑種 多様な人々が集まります。

一般の方は初めて来られたらびっくりするかもですが、一般大衆、お役人、親子連れにモヒカン、刺青の街の不良から爺ちゃん、婆ちゃん、精霊や妖怪まで(笑)、価値観、感覚や見た目の振り幅もかなり広い人種が存在します。ですが、僕はこれが本来の人間の世界の在り方なのでは無いのだろうかと思います。だからと言ってみんな同じ、皆んなでひとつ!なんて綺麗事は嫌いですが、ダメなやつはダメだし、(笑)
ただ、産まれ持った素質、環境、境遇様々な訳で、平等なんて存在しない訳で、そこを無理やり箱に収めたり、存在すら否定されたり、こうでなければ生きられない世の中なんてそりゃ歪みも出るだろうと連日の悲しい事件のニュースを見ては何でこうなってしまったんだろうと心が張り裂けそうになります。あれは今の人間社会に警鐘を鳴らす祟り神。祟り神ってのはこの社会全体が出してるんだと思います。私であり、あなたなのだと思います。
そんな世界の中で橋の下の役割としては、至って平和的、かつ精神的にも健全、もしくは健全さとやる気を取り戻す為の(笑)、全国的にも稀に見る社会の船底に住む穴空き者達の作る、優良、かつ自発的に自治された健全で安全な悪所であります。(笑)
言うなれば鳥山明の漫画「Drスランプ アラレちゃん」に出てくる「ペンギン村」ですね。(笑)
そして、橋の下では役職も何も関係ない、裸の人間と人間であるだけなわけです。本来、真理としてはそうなんだと僕は思いますが。。

しかしながら、もちろん礼儀や道徳は当然あります。
なんでもいいわけじゃあありません。

まあ、そこらへんも人それぞれなので、あえて沢山のルールは作らないようにしていますので、 そこらへんわきまえて、大人も子供も社長さんに役人さんも、ぶっ飛んで一緒に遊んでいって命の充電していってくれたら何よりです。。
あと水場も限られています。
無い、に等しいです。
あえて増設もしません。
なるべく各自で用意してきて下さい。持ち込んだゴミは持ち帰り願います。

トイレも仮設を多数用意していますが、豊田スタジアムのトイレも解放してくれてます。が、毎年双方かなり使い方が酷いです。これだけの人数が使用すれば、そりゃ汚れるのはしょうがない事だと思いますが、早朝誰かが奉仕的に綺麗に掃除してくれていると言う事を忘れないで下さいね。。

警察も役所も要らなくなるくらい自分達で考え、自分達で自治し、皆で助け合い、子供達を縛らず見守りながら目一杯唄い、踊り、笑ったり、泣いたりしたらいいんだと思います。
近頃はキナ臭いニュースや、責任の押し付け合いばかりで国も何考えてるのかさっぱりわかりませんが、永い歴史の中、積もり積もりイビツに絡み合った巨大な化け物のような闇が俺たち人間の生命を蝕んでいるような気がします。

なんだか橋の下やるようになり、いろんな人と関わり、役人方も本当に大変だなぁと思います。立場と言うものがあるし。実際役所や警察が無いといけないくらい、だらしなく強欲で自分の事しか考えないズルい人間達が沢山いる事も事実だとも思うし。自分の中にも少なからずありますし。(笑)
だから、責任他人に押し付けて、そこ突っ込むのにこの限りある命の電力を注ぎ込むのもまったくもって無駄なので、ともかくやりましょう!偉そうな事言うならやってみればいい!そしたら何かが見えるはず!!
合理化と経済至上主義、大量消費型の使い捨てが主流の現代。物に溢れ、ゴミゴミゴミの山の中、麻痺してしまった頭には耳が痛いのじゃないでしょうか?
俺は耳が痛いです!(笑)

ここらで少しずつでも軌道を変えていかないと、うちらの子供や孫の時代にはどうなってしまうのだろうかと危惧する人々も少なくないと思います。
たったここ100年でこの国も僕らもある部分狂ってしまいました。

しかし、考え方を変えたら100年かけたら戻るんじゃないですかね。

気持ちひとつで。
足りないのって楽しいんですよね。どうやれば可能になるんだ?とか考えるのとか。そういった事が心の豊かさと言うやつではないのだろうか。こう言った考えや感覚を子供らに、伝える方が財産だと、俺は感じます。生活いきなりは変わらないけど、橋の下の間、まずは自分らが実践してチャレンジしてみるにはもってこいの場所ではないだろうか。

だから橋の下世界音楽祭とは
一般世界とは真逆の無謀とも言えるやり方、わざわざやらなくても良い大変な事ばかりを選びやっていますが、これは薄っぺらになっていく”命”、”生きる”と言う事や”価値観”に対しての反逆であり、自分とこの世界に対しての「返答」であり、それは単に「生きる喜び」なんです。
あと、今回はミズベリングと言って国交省や行政が進めている河川利用ルールを法緩和して河川敷をより一般市民が使いやすくし活性化させる為のプロジェクトの一環として先進的に我々市民が自ら開催している橋の下世界音楽祭を、開催中に ”行政が調査に入るそうです” なので、出店者や参加者の皆さんは行政の方を見かけたらじゃんじゃん良いものをPRして教えてあげてください。

また指導など入るかもしれませんが、安全の為の指導だと思いますので、じゃぁ来年からどうすればやりたい事をやれるのか一緒に考えてもらいましょう!市民対行政とか橋の下世界音楽祭をやるようになり街や行政の方達とも交流することが多くなり、今までは自分がいかに偏っていたのかを知れたり。個人的にはバランスをとることや、協調性だけが正しいことだとも思わないので、偏っていることを認識した上で偏ったものが存在する事も面白いと思います(笑)、ともかく様々な立場がありこの世界は密接に成り立っているのだという事を実感して知ることができ、また見える世界が広がり感謝しています。
そして最後に、極力の予算で参加してくれている出演者、祭り制作、申請書類作成援助、影で支える音響、照明、まかない、救護班その他沢山の裏方の皆さん、心意気だけで電力供給してくれているパーソナルエナジー、RA、全国から集まるボランティアの皆さん、投げ銭部隊、地元の協力者の皆さん、会場河川敷を何年にも渡り整備し続けてくれている森林塾の皆さん、主になり身を削る 火付け ぬ組の皆、悪環境の中で目一杯祭りに花添えてくれる出店者の皆さん、スタジアムのイベントでもないのに毎年全面的に多大な理解と協力を頂いている豊田スタジアム、祭り申請の窓口になってくれている豊田市文化振興財団、河川課、矢作川研究所、会場使用許可してくれる国交省、そして、祭りに参加し自治してくれるすべての皆さん!!

何よりもこんな事を思いっきりやらせてくれる懐の広い豊田と言う街と矢作川に感謝と敬意を評して、ともかく無事故で怪我なく心と身体、魂を解放し、年に一度の命の洗濯しましょうかい!!
橋の下世界音楽祭一同
代表 永山愛樹

会場での注意事項

  • 持ち込んだゴミは各自持ち帰るようお願いします。
  • 飲食物のゴミは買った店にて返却ください。
  • 会場は橋の下ですので多少日陰はできますが、日中まだまだ熱いと思われます上、沢山の来場者も見込まれ開催時間も長いので、タープテント、敷物、折り畳みイス等各自でご用意し、休憩基地 等各自用意することをおすすめします。